葬式や法事、墓参りなどで、ひとりひとつ必須になる数珠。
何年か使っていると「汚れが気になる」なんてこともあるのではないでしょうか。
ここでは、お家でもできる、数珠のお手入れ方法について解説します。
数珠は優しくお手入れを
数珠は繊細にできているため、優しくお手入れをすることが大切です。
使った後は柔らかい布で、手汗や汚れを拭き取りましょう。くれぐれも、水洗いや洗剤洗いをするのは避けてください。
そして大切なのが保管方法。
数珠をしまうときには、数珠袋や桐箱に納めてください。木の実の数珠を使うときには、虫がわく危険性があるため、防虫剤を一緒に入れておくと安心です。
数珠のお手入れで、特に慎重になる必要があるのが、珠のお手入れ。
素材によって、お手入れの仕方が多少変わってくるので、数珠を買った時に、念珠屋さんに確認するか、インターネットで素材別のお手入れ・保管方法を調べるといいでしょう。
ここでは数珠の珠としてオーソドックスな素材の保管方法を解説します。
紫水晶の保管法
直射日光や紫外線に弱いので、直射日光が当たらない場所で保管しましょう。
お部屋のタンスにしまっておけば安心です。
翡翠の保管法
汚れが目立つ場合は、布で優しく拭き取りましょう。
比較的丈夫な素材ですが、使った後のこうしたアフターケアが大切です。
菩提樹の保管法
水に弱いので、入浴時や水仕事のときには手から外しましょう。
手の油分を含ませてあげるように使用するのがおすすめです。
大切にお手入れしているのに、数珠が劣化してしまった場合
長年使い続けていると、数珠の紐や房が切れてしまう時もありますよね。そんな時は念珠屋さんで修理してもらうのが間違いありません。
よくあるのが、数珠の房が絡まってしまうというお悩みですが、これは一度水で房を濡らし、通気性の良い場所で乾かしておけば、絡まりを抑えることができます。