数珠の選び方は? 初心者にもわかりやすく

数珠は葬式や法事、墓参りで使う法具(仏具)です。
お坊さんが念仏を唱える時に、唱えた回数を数える目的にも使われることから念珠とも呼ばれています。

そんな数珠の選び方、基礎知識についてQ&A形式で、数珠のことがよくわからない方にもわかりやすく解説します。

数珠と数珠袋

数珠の選び方ってどうしたらいいの?

数珠選びをする際は、男性用、女性用で別れているので、性別ごとの数珠を選びましょう。
男性用と女性用の違いですが、珠の大きさが異なります。
女性用の珠の方が小ぶりなイメージ、と思っておいてください。

※東海地方、北陸地方の女性の場合は、葬儀時と法事・お墓参り・お寺参りとで使うべき数珠が違うので、その風習に従うといいでしょう。(葬儀時は玉色が無色で房は白、法事・お墓参り・お寺参り時は色がついた珠、白色以外の房でもOK)

あとは、正式念珠(本式念珠)にするか? 略式念珠にするか? や、値段、色などのデザインで好みな数珠を選ぶといいでしょう。

正式念珠(本式念珠)と略式念珠の違いって?

正式念珠(本式念珠)は、各宗派ごとの正式な数珠です。珠の数やカタチが宗派ごとに定められているので、お家の宗派がわかる人なら正式念珠(本式念珠)を用意しておくといいでしょう。
対し、略式念珠とは、宗派問わず使える数珠のことです。近年は、略式念珠を持つ人が多いとされています。

数珠の貸し借りってしてもいいの?

数珠の貸し借りを行なうことは基本的にNGってご存知ですか?
数珠には持ち主の念がこもっていて、いわば持ち主の分身ともいえる存在と言えます。
そんな数珠ですが、人から譲り受けるシチュエーションもありますよね。そんな時には、数珠の紐と房を自分用に交換するのをおすすめします。

アクセサリー用の数珠って葬式で使ってもOK?

アクセサリー(ブレスレット)用の数珠は、法具用の数珠とカタチが異なります。
よって、葬式には法具用の数珠をひとつ持っておきましょう。

男女共用の数珠ってあるの?

基本的にありません。
男性用の数珠と女性用の数珠とでは、珠の大きさ、仕立や房の色などデザイン面で異なる箇所が多いです。

数珠の値段って大体どれくらい?

安いものなら1万円以下でも販売されていますが、相場は1~3万円ほどです。
素材や紐の編み方などで値段が変わってきますが、素材を意識して選ぶ際は下記のポイントを参考にしつつ選んでみてください。

・1万円以下で済ませたいなら、プラスチック・ガラスの珠
・相場くらいの数珠にするなら、木(紫檀や黒檀)や菩提樹の実
・高級志向の数珠にするなら、ヒスイ、メノウなど

数珠って人にプレゼントしてもいいの?

プレゼントOKです。
成人祝い、結婚祝い、形見、京都土産としてプレゼントされることが多いので、数珠をプレゼントしたい人のことを思って数珠選びを行ないましょう。

年齢に合わせた数珠選びをするべき?

好みの色やデザインの数珠選びをしてOKです。
どうしても気になる場合は、若い女性なら薄いピンク色の数珠、お年を召した女性なら高貴なグレーの数珠などを選ぶといいでしょう。

壊れてしまい修復不可能な数珠ってどうしたらいい?

お寺や神社に壊れた数珠を奉納できる場所があります。
そこへ持っていってください。

数珠の修繕ってどこで行なうことができるの?

自分で直せる自信がないという場合は、念珠屋に行けば修理してもらうことができます。
修理を行なっている念珠屋を事前に電話などで確認しておくと安心です。